アメリカ留学から帰国後、デバイス病理関連で大活躍を続ける鳥居翔先生の留学中の成果の一つがこの度、心臓病学の国際一流雑誌であるJACC誌にacceptされました。急性冠症候群の原因として、石灰化結節+血栓というパターンはそれほど多くはないものの、重要な病因の一つである一方で、これまでその病態はあまりわかっておりませんでした。鳥居先生らは、病理学的な解析を詳細に行い、この病態の解明につながる研究成果を発表されました。日本には透析患者さんの急性冠症候群も少なくなく、本研究がこれまで成績不良とされていた透析患者さんの冠動脈治療につながることが期待されます。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33795033/

東海大学循環器内科病理ラボ(CV Hills,通称Gラボ)では、心血管のあらゆる病理サンプルの解析を行っております。冠動脈ステントはもちろん、末梢血管ステント、最近では、弁膜症病理(TAVI弁、機能不全となった生体弁、MitraClip術後など)などの解析も積極的に行っておりますので、是非そのようなサンプルがございましたらご連絡ください(storii@tsc.u-tokai.ac.jp)。

筆頭著者の鳥居翔先生