当院での治療の特徴

齢や併存疾患の存在のために開心術のリスクが高い患者様に対してより低侵襲なカテーテルによる大動脈弁治療を行っています。イタリアで研鑽を積み、自己拡張型生体弁の日本人初国際プロクター(国内国外で本治療の指導をできる資格を有する医師)である大野医師を中心に、患者様の負担のより少ない世界最高レベルの治療を提供致します。また、風通しの良いハートチーム(循環器内科、心臓血管外科、麻酔科、口腔外科医、手術室・病棟・外来看護師、臨床工学技士、放射線技師、理学療法士、栄養士など)が治療前の外来から術中、退院まで、そして退院後の外来通院のあらゆる過程をサポート致します。

治療説明

動脈弁狭窄症とは、加齢や炎症などにより大動脈弁が十分に開かなくなる病気です。この病気の患者様では、心臓から全身へ血液を送りにくくなってしまうため、動いたときに息切れ、胸の痛み、気を失って倒れてしまうことがあります。病気が進行すると、心不全と言って、胸に水が溜まって息切れがひどくなったり、足がむくんだりすることがあります。飲み薬では病状の改善は得られないため、原則心臓外科手術による大動脈弁置換術が考慮されますが、高齢や併存疾患のために開心術リスクが高い患者様では、胸を開かずに主に足の付根の血管からカテーテルを使用して新しい人工弁を留置する手術(経カテーテル大動脈弁留置術;TAVI)が推奨されます。最新の海外データでは、TAVIは外科的大動脈弁置換術に比べて、同等あるいはそれ以上の成績が出ておりますが、比較的新しい治療であるため、治療後10年以上人工弁機能が長持ちするかまだはっきりとしたデータが不足しております。この治療が安全に実施可能かどうかの判定が極めて重要であるため、術前にCT検査などを行い、血管性状や弁の大きさや形状などを詳細に解析致します。実際のカテーテル治療は、全例ハイブリッド手術室で行います。局所麻酔もしくは全身麻酔で行い(基本局所麻酔のことが多いです)、治療時間は1-2時間程度ですが、これも血管性状やアプローチに使用する血管の部位(大腿動脈アプローチか鎖骨下動脈アプローチか)によって変わります。局所麻酔であっても、十分な鎮痛および鎮静(軽く眠っていただきます)下で行うため、痛みを伴うことは通常ございません。治療後、比較的速やかに通常の生活に復帰することが可能となることが多いです。

入院日数(入院の流れ)

  • 入院日数:4泊5日〜7泊8日(病状によります)
  • 入院翌日にカテーテル治療→ 集中治療室泊
  • 治療翌日:検査(レントゲン、採血、心電図、心エコーなど)、歩行など心臓リハビリ開始、一般病棟へ戻る
  • 治療二日目以降:心臓リハビリを継続し、状態により術後3日〜6日で退院となります

実施医

  • 大野 洋平
  • 中澤 学
  • 岡田 公章
  • 坂井 克彰
  • 宮本 淳一
  • 村上 力
  • 堀之内 仁美
  • 永井 知雄

実績

  • 2018年 71件
  • 2017年 54件